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前回のあらすじ シゲルざまあww ついに始まった俺とフシギダネたんの冒険! まさか俺が外を歩き回るということに楽しみを抱くとは 我ながら意外だと思う。 ヒキコモリニートだったあの頃が嘘のようだぜ! 萌えもん万歳!幼女万歳! フシギダネ「マスター、これからどこへいくんですかー?」 フシギダネたんもこれからの冒険にwktkしているようだ。 だが、油断は禁物。まずは近場の萌えもんとスパークリングでレベルアップだ。 俺はRPGで新しい町にたどり着いたとき、その街最強の武器防具を揃え、 レベルを限界まで引き上げてからクリアするのがクセだ。おかげでF〇Ⅷじゃ苦労したが・・・ マスター「まずは近くの草むらで萌えもん達と戦いの練習をしような」 フシギダネ「えと・・・いきなり攻撃しちゃっていいのかな・・・」 マスター「うーん・・それ言われるとちょっとなぁ。」 ああ、やさしい娘なのね・・・ おかーさん、僕は過ちを犯してしまいそうです。 しかし、困った。売られた喧嘩を買うカタチでしかレベル上げができないではないか。 さてさて、どうしたものか。ん・・・まてよ・・・ なんだ、目の前にうってつけのトレーニング相手がいるじゃないか。 マスター「んじゃぁフシギダネ、俺と戦うんだ」 フシギダネ「ええっ!マ・・・マスターとですか?」 マスター「おうとも。野生の萌えもんには手を出せないんだろ? だったら俺をサンドバックにでもするんだ。」 フシギダネ「ええ~・・・」 マスター「大丈夫、俺も多少のことなら平気さ。それにこの先何があるかわからないんだ。 トレーニングは必然的に必要になると思う。」 フシギダネ「マ・・マスターがそこまで言うんだったら」 そんなわけでフシギダネたんとバトルすることになった俺。 さて、俺も萌えもんになりきってフシギダネたんと戦おうと思ってるのだが、 わざはどうしようか。というかどんな技があるんだ? たいあたりするのも気が引けるし・・・ 一旦マサラに戻って博士に聞いてみるか。 マスター「一旦博士のとこに戻って、アドバイスを聞いてみような」 フシギダネ「はーい」 所変わって博士の研究所。よかった、今度は蒸発してるなんてことはなかった。 ただ若干ボケが入ってるこの博士からわざを聞きだせるかどうか・・ マスター「博士ー!」 オーキド「おお?なんだ、もう帰ってきたのか」 マスター「いえ、博士から一手ご教授を授かろうかと」 俺は博士にことの経緯を話した。 こういうのって省略できるから楽でいいねw オーキド「そういうことなら、これでも持っていけぃ」 マスター「なんですかこれ?」 オーキド「萌えもんのわざのリストだ。それが必要なんじゃろ?」 なんと言う博士。孫と違って空気を読む力はあるようだ。 これで必要なものも手に入ったわけだ。早速やってみるとするか。 マスター「ありがとうございました。それでは失礼します」 オーキド「おう、いってこい」 さーて、早速わざリストを拝見。 ふんふん、色々あるのな。 というか多すぎるだろ・・・常考・・・ おお、なかなか興味深い技があるなwwwこれはこれはww どうやら萌えもんが覚えられるわざは4つまでだそうだ。 それじゃぁこの中から4つ選んでっと・・・ んで決まったおれのわざ ・したでなめる ・からみつく ・あまえる ・みだれづき これはトレーニングだ。トレーニングなんだ・・あくまでトレーニングなのだ。フヒヒ・・・ さて、スパーリングするならこの辺の空き地がいいかな? マスター「よーし、それじゃぁどこからでもかかってこーい」 フシギダネ「お・・おねがいしまーす!」 かくして俺とフシギダネたんの壮(悶)絶なバトルがはじまった! マスター「とにかく自分のもってるわざでこうげきをしまくるんだ!」 フシギダネ「(いいのかなぁ?)・・・えーい!」 テロリロテロテロリロテロリロテン♪ あ! やせいの変態がとびだしてきた! ゆけっ! フシギダネ! フシギダネはどうする? フシギダネのたいあたり! ぽすっ、ぽすっ はっはっは・・・ か わ い い な ぁ お い。 こうかはいまひとつのようだ! 変態のボルテージが上がっていく! ああ、いかんいかん、一応俺も敵役なわけだ。反撃しないとなぁ反撃。そう、反撃 変態の あまえるこうげき! マスター「ウー!ハー!」 フシギダネ「きゃっ!」 マスター「ほーらほら、あまえる攻撃だー!」 あれ・・・?あまえるって攻撃だったっけ? もうそんなことどうでもいいや すりすりすりすりすり.... 変態のボルテージがあがっていく! 別に背中をさすっているわけではない。なにをスリスリしてるかはご想像にお任せしよう。 うはぁ・・・すべすべでいい匂い・・・ マスター「ほーれすりすりすりすりすりすりすり...」 フシギダネ「んー!くすぐったいー!」 マスター「ほらほら・・・フシギダネたんも反撃しないと。ハァハァ」 フシギダネ「は・・・はい。えぃっ!えぃっ!」 フシギダネのたいあたり! ぽかっぽかっ。 HAHAHAHA、そんな攻撃じゃ私は倒せないぞー。 それじゃぁこっちもまた反撃させてもらうとしようか・・・反撃だからな。あくまで反撃だからな。 こうかはいまひとつのようだ。 変態のボルテージがあがっていく! マスター「ほーらぐねぐねぐねぐねぐねぐねぐねぐねぐね」 変態のからみつくこうげき! 変態のボルテージが上がっていく! フシギダネ「マスター!くすぐったいですー!」 マスター「なにをいうか、敵の攻撃というのはもっと激しいものなのだよ、さぁさぁ反撃するんだ。」 フシギダネ「ううー・・・えいっ!えいっ!」 ぽふぽふぽふぽふ... こうかはいまひとつのようだ! 変態のボルテージが上がっていく。 ハァハァ、反撃しないと、反撃・・反撃。 ああ、次はしたでなめるこうげきだ。 変態のしたでなめるこうげき! レロレロレロレロレロレロ... フシギダネ「ひうっ!やぁぁ・・」 マスター「とてもクリーミー」 変態のボルテージが上がっ... K察「おいっ!何をやっている!」 マスター「?!」 K察「貴様・・・!話は署で聞かせてもらおうか」 フシギダネ「え・・・えと、マスターは私とトレーニングをしてて・・」 K察「もう大丈夫だぞ。さ、早く逃げるんだ」 フシギダネ「あの・・・」 変態はめのまえがまっくらになった! シゲらない先生の次回作にご期待ください!
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マスター「ここがハナダの洞窟かぁ」 フシギバナ「なんだか嫌な雰囲気が漂ってます・・・」 フーディン「恐らくその嫌な予感は的中しているかと。 皆さん、気を抜かないように」 マスター「かいふくのくすりとげんきのかけらあるから大丈夫だろ」 ギャラドス「いや、そういう問題じゃ・・・」 フリーザー「・・・」 ライチュウ「でも何が起こるかわかんないよ。気を引き締めていこ。」 キュウコン「いざとなったら私があなをほるわ」 マスター「頼りにしてるぞーおまいらー」 ギャラドス「へいへい。」 さて、俺達は何をしてるかというと。聞いてのとおりハナダの洞窟前にいる。 いわゆる隠しステージというやつで、中の萌えもんも相当に強いようだ。 まぁ俺の娘達も相当強いわけで、あまり不安ではないが。 さぁハナダの洞窟に侵入。運命やいかに! ・・・ マスター「俺は迷ったぞー!!フリーザー様!!」 フシギバナ「やっぱり・・・」 フリーザー「・・・?」 ギャラドス「なぜフリーザー・・・」 キュウコン「そこは突っ込んじゃダメよ」 また迷った。これだからダンジョンは嫌いだ・・・ 不思〇なダンジョンシリーズみたいにマッピングシステムが欲しいと思う今日この頃である。 それにしても、ここの敵は今まで戦ってきた野生の萌えもんとは段違いだ。経験値ウマーww ギャラドス「マスターの方向音痴と性癖は永久に直らないんだろうな・・・」 キュウコン「バカにつける薬はないって昔のえらい人が言ってたわよ」 俺はどうせバカですよーだ。 だけどお前らがいるおかげで俺はバカでも平気なんだぞ。 フーディン「マスター、遠回りした先にあるはしごを下るのが正解のようです」 マスター「GJ」 さすが我らがフーディンたん。歩き回った道を暗記してくれていたらしい。 お礼に胸 フーディン「へんなこと考えないでください」 マスター「考えてません><」 フーディン先生のスーパーナビゲーションにより俺達は無事に奥の方までたどり着いた。 さてさて、噂の最強萌えもんちゃんはどこかなー? フーディン「!?・・・マスター、気をつけてください」 ギャラドス「こいつは・・・」 おおう、皆なんか真剣そうだ。 どうやらミュウツーたんの気配を近くに感じてるようだ。 俺にもミュウツーたんの殺気が伝わってくるぞ。 皆もここまで真剣なんだ。相当強いんだろう。 だが安心しろおまいら。俺にはあれがあるからなwww ギャラドス「ッ!?お前がっ・・・」 ミュウツー「貴様らか・・・下賤な人間に与する侵入者というのは。」 地獄からの使者、スパイダーマッ!のテーマでも流れそうな登場シーンである。 テッテレー!ポポポポポポポン♪ この娘がミュウツーたんか。 なるほど、なかなかのナイスバディ。 まずは適当に質問して 後でもみもみしてからだの隅から隅まで調べないとなぁ・・ うひひひひ マスター「一つ聞くがミュウツーたんって作られたポケモンなの?ポケモン屋敷の本に書いてあったけど」 ギャラドス「おいっ!質問するなら少しはひねれっ!」 ライチュウ「マスター危ないから下がってて!」 フシギバナ「今近づいちゃだめです!」 ミュウツー「ふん・・・人間が何を言うか!? 、私は人間どもの手によって生み出された人工生命体・・ 私は私を生み出した人間どもを決して許さない・・・ 貴様ら人間にツクラレタという屈辱が分かるか? マスター「ああ、つまりポリゴンみたいなもんかww」 ギャラドス「おい!あいつを不用意に挑発するな!」 キュウコン「マスターなんだか余裕そうね」 フシギバナ「マスター!!危険ですから!」 人間に作られた屈辱?えー そんなもん人間様の俺が知るわけないでしょうww ロボ■ップみたいでかっこいいじゃん。 「劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲」ってタイトルで映画化すればバカ受けしそうだな。 しかし事情はどうであれ、それなりのコンプレックスを秘めてるようだ。 闇っ子ってデレるとすごいから期待age ミュウツー「ああ、そうだろうな。 私の苦しみ、その体に刻み込むが良い 貴様らもこれ以上人間に与するのならば容赦しないぞ!」 ギャラドス「くっ・・・」 フシギバナ「マスター!逃げてください!!」 ミュウツー「私から逃げられると思うな、人間!」 残念だが逃げるつもりはないっすよww まぁ、お遊びはこれくらいでいいかね。 マスター「そぉい!」 ミュウツー「!?」 フリーザー「・・・」 さすがシルフカンパニー特製マスターボールだ!なんともないぜ! <ピコーン マスター「ミュウツー、ゲットだぜ!!」 フシギバナ「え?」 キュウコン「あらあらw」 ギャラドス「うわぁ・・・」 ライチュウ「これはひどい」 フリーザー「・・・」 マスター「んじゃお前ら帰るぞー」 これからじっくりとミュウツーたんのお話聞かないとなぁ・・・ハァハァ ギャラドス「マスターもシゲルに負けずKYだよな・・・」 ライチュウ「うん・・・」 フシギバナ「でも、私達の心配をしてのことかも・・」 ギャラドス「だからってこれはねーよww」 フリーザー「・・・(あきれた)」 キュウコン「脱出するから皆ついてきなさーい」 マスター「ほいほい」 マスター「ふひひ・・・お家に帰ってじっくり話をきくからねww」 ミュウツー「くっ・・ここからだせ!」 続く・・・?
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数時間も前の話。 宿の受付にて。 恰幅のよいひげの主人が、宿帳に俺たち三人の名前を記入しながらボソリと呟いた。 「あぁそうだ。この町はハロウィンが名物なんでな、旅人のところに来るかは知らんが、いくつか用意をしておいたほうがいいぞ」 「ハロウィン……? いつ行われるんですか?」 「今日だ。日付も知らんのか?」 「……ハロウィンってなじみ薄いですから」 「他所の町はそんなものか……。よし、これでいいか?」 宿帳の名前を見せられる。 俺、べとべたぁ、ふりぃざぁの三人分。 それと……俺たち以外には二組泊まってるみたいだ。 「大丈夫です。一晩お世話になります」 「ほらよ、鍵だ。なくすんじゃねぇぞー」 合鍵はねぇからな、はっはっはー。 なんて豪快に笑う主人をスルーして、俺たちは荷物を下ろしに部屋へ向かう。 「お菓子の準備か……どうする?」 「たべるです!」 「だまるんだべとべたぁ」 「それなら自分に任せてくださいよぅ!」 「? わかった」 普段が普段なだけに、なぜか物凄く頼りになりそうだ。 「ここです」 ジャック・オ・ランタンを頭にかぶった紫の少女が一人、部屋の前に立っていた。 一説にはヘドロから生まれたとも言われる萌えもん、ベトベターだ。 ベトベターは戸の脇にあるべき呼び鈴を、キョロキョロと可愛らしく首を振って探していたが、存在しないと言う結論に達すると、 コンコン 戸を二、三度ノックした。 部屋の中からは、気の弱そうな返事が一度返り、軽い足音が戸の傍へ向かってくる。 足音を耳にして、いよいよ待ちきれなくなったのか、ベトベターは体を震わせ、一つの呪文を小さく繰り返した。 とり、くお、あとりーと。とり、くお、あとりーと。 足音が止み、ノブがカチャリと回った。 「はい……?」 戸から小さく首だけをひょこりと出して、部屋の主は客の姿を探す。 やや濁った水色。大きな耳。ズバット、萌えもんである。 顔が左右に動くたび揺れる前髪から、赤い瞳が紫の少女を捉えた。 かぼちゃを頭にかぶった奇異な姿に一度目を見開き、硬直するが、すぐに理由に思いついたか、表情を崩す。 「とり、くお、あとりーと!」 「あ、ああああのっ。ちょっとまっていてくださいっ」 戸を半開きにしたまま、ズバットはますたー、お菓子をっ、と慌てて部屋の奥に戻っていった。 ものの十秒ほどで、玄関に舞い戻ってきて、 「ハッピーハロウィンです」 大事そうに胸に抱いていた、やや大きめの包みをベトベターに優しく手渡した。 その大きさに比例して、ベトベターのお礼の声も大きくなる。 「あ、ありがとうですっ!」 包みを高く掲げて楽しそうに跳ねて去っていく背中を、控えめな笑顔が見送っていた。 「つぎはここです」 ベトベターが立っているのはもう一組の滞在している部屋の前。 こちらにもやはり呼び鈴はついておらず、先と同様にこつこつと戸を叩いた。 「……」 しかし。 「……」 返事も物音も返ってこない。 「るすですか……?」 数度ノックを繰り返したが、結果は同じ。 しょんぼりとした様子が見てすぐにとれるほど肩をガクリとおろして、自分の部屋に戻っていった。 「おーい、ふりぃざぁ。俺だ。開けてくれ」 「オレオレ詐欺ですねっ そんな手にはひっかかりませんよぅ」 「てめぇマスタードかわさびか直接突っ込まれたいかおい」 「ひぃぃぃぃっ」 べとべたぁと別れてすぐ、俺は自分の部屋へ戻ってきた。 が、体中荷物だらけで扉を開くことが出来ず、中にいるはずのふりぃざぁに頼っていた次第である。 がちゃり。 脅しの一言にはどうにも弱いようで、すぐに扉が開き、ビクビクと体を震わせながら、ふりぃざぁが現れた。 ……。 「なぁ……」 「は、はいっ マスタードかわさびと言われれば……マスタードでおねがいしますっ」 「……」 やっぱりおかしい。 ギアが一個回りすぎているような。 「どーした。なにかあったか」 「……」 「べとべたぁならお前の変化に敏感なんだけどな……」 これは事実であり、そして、ベトベタースキーのふりぃざぁへの脅しでもある。 ぴくりと肩を上げ、ぽつぽつと訳を話し始めた。 「用意してたんですよぅ……」 「かぼちゃのアレか」 「それと……」 「?」 「来客用のお菓子もです……」 「あ……あー……」 「ランタンといっしょに準備をしてたんです」 半分ほど理解した。 ベトベタースキーであり、子供スキーであるふりぃざぁ。 ハロウィンがマイナー行事のこの国であったとしても、それは彼女にとって大事な行事なのだろう。 この町に来ることを提案したのも、よくよく思い出せばコイツだった気もする。 だから……。 「見てください……この悲しい包みたちを」 「うわ……」 テーブルに並べられている包みの数は五十、いや百を越えているかもしれない。 計画性と予見がないといってしまえば一言だが、逆に、それだけ期待していたともとれる。 「一つ、たった一つでも、誰かが貰いに来てくれれば……こんな気持ちにならずに済んだんです」 「一つも売れてないのか……」 それは相当大きなショックだと推察するのに難しくない。 俺だって、似たような経験くらいある。 ただ、それが生き甲斐に近いか近くないか、それだけの差で。 勿論ふりぃざぁにとってのこのハロウィンは前者だったのだ。 「……どうしましょう。捨てちゃいましょうか」 果てに自嘲気味。 全く。 全くもって鬱陶しいヤツだ。 「おい……これ持ってけ」 「……?」 荷物を全部、わけがわからないという表情のふりぃざぁに押し付けた。 廊下まで足を進めていたが、くるりとターンして外へ。 静かに戸を閉める。 「ふぅ……」 戸に背を預け一息。 やるべきことは決まった。 もう一度だけ大きく息をつき、扉から一、二歩離れた場所に立つ。 ……よし。 理由のわからない怒りのような力強さを抑えて、落ち着いたノックを数回。 「はいぃ……?」 戸が開く。 ふりぃざぁは若干でも、まだ子供たちが来ることを期待していたか、俺の顔を見て溜息をついた。 ……さぁて。 俺は呪文を唱えた。 「Trick or Treat ?」 ぽかん、と口を半開きに、ふりぃざぁは硬直する。 そのまま五秒経ち、十秒経ち……。 埒が明かないので、頭にコツンと軽く拳骨を当てて、 「菓子くれないと悪戯するぞ?」 「あ……。は、はいっ」 ち。 どうせなら悪戯してやりたかったんだが……。 表情をぐるぐると変え、最後に光ったふりぃざぁの笑顔を見たらそんな気も失せた。 大慌てで部屋から包みを一つ抱えてきて、 「は、はっぴーはろうぃんですよぅっ!!」 菓子を渡すのも忘れて飛びついてきた。 あーはいはいわかったからちかづかないでねつめたいから。 はなれてと いえないこころ おとこごころ ……願わくば、べとべたぁには見られないように。 恥ずかしすぎる。 「ありがとうですよぅ……ありがとうですよぅ……」 ほんっと、別行動とっててよかった。 「……」 だが。 俺が気付かなかっただけで。 一軒分早く済んでいたべとべたぁは、俺たちを目撃していた。 「残りはどうするおつもりでふりぃざぁ殿」 べとべたぁも戻ってきて、とりあえずはふりぃざぁの用意したお菓子をどうするかについて話をしていた。 「だからわたしがたべるとなんどもいってるですっ!!!」 「お前は貰った分でぶくぶく太れるほどあるだろうが。勿論三人分だから俺とふりぃざぁにも余裕はない」 「えぇと……どうしましょう……」 さっきはいえなかったが今は言うぞ。いいよな? いいよな? 「世間離れしてたんだからお前はもっと計画性を持てよ!」 あーすっきりした。 「で、こいつはいつ頃まで保ちそうなんだ?」 「明日一杯です……はい……」 「わたしg(ry」 捨てるしかないか……。 諦めの結論を下そうとしたそのときだった。 「話は聞かせてもらった!」 「まってニーノ! 勝手にお邪魔しちゃ駄目だよ!」 玄関から怪しげな二人組登場。 こいつらは図鑑で調べなくても分かるぞ。 ばばんと胸を張って登場したのがニドリーノ。 その後ろから様子を窺いつつ現れたのがユンゲラー。 「ポリ呼んでいい?」 「ダメ」 否定の切捨ては以外にも気の弱そうなユンゲラーが放った。 「そこにあるお菓子が処分しきれないと聞いた! 間違いないなっ!」 「はいぃ……」 「だからわたs(ry」 べとべたぁはさっきから何かムキになってないか……? 「じゃあ俺がそれを全部引き取るぜ!」 「ニーノ……もうちょっと落ち着いて……」 「ユンは黙って見てろって、な?」 こいつら誰の萌えもんだ……。 監督不届きで補導されるぞ……。 「勿論ただとは言わない! 金ならちゃんと用意してある!」 「いや、金はいい。貰ってくれるなら持っていってくれ」 「いいの……?」 「当たり前だ。腐らせるくらいなら誰かが貰ったほうがコイツも喜ぶさ」 「はいっ」 こうして、俺達の目下のところの問題は解決となった。
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今日 - 合計 - もんすたあ★レース2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時29分26秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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膝に手を置いて特に何をするでもなく、ただ待ち続ける蛾が一匹。 それなりに広い施設の休憩室とはいえ余計なものは置いておらず、縦長の部屋に椅子が20ほど左右の壁に並べてあるばかり。 入り口横に自販機が置いてあるものの投げやり感は拭えず、その部屋は待ち合わせの際、それもあまり騒がしい場所で待たない時だけ使われる。 灰色の扉のある壁の反対側は、何も装飾のない灰色の壁で塗りつぶされていた。 その部屋の椅子に座っているのは、やはり毒蛾と呼ばれるモルフォンが独り。 しかし、偶然この扉を開けるものが今日は他にもいた。 「……お? モルフォンじゃんか」 扉を開いて入ってきたのは、やはりもえもんだった。 長身に全身灰色の服、柔らかそうな体と対照的に、振り回されてぶつかったら間違いなく故障確定の岩石ポニーテールをがらがらと引っ張っている――イワーク。 二人は全く別の主人持ちであったが、モルフォンは時々仕事をしており、その関係でちょっとした知り合いになったのである。 あくまでちょっとしたであり、深い親交があるわけではないのだが――。 「ああ、誰かと思えば――」 彼女が扉を閉めて、すたすたがらがらと歩いてきてモルフォンの正面に座ると、モルフォンもまた、イワークに笑いかけた。 「ポッポ並の攻撃力を誇るイワークさんじゃないですか」 「……っておい。褒められてるように聞こえないんだけど、それ」 思わずずっこけるイワークに、蛾はにこにこと笑みを浮かべて、全く変わらない調子で話すだけであった。 むー、とイワークが唸る。 「別に褒めてませんよ?」 「そういう事じゃない、そういう事じゃ。もうちょっと、こう、他に呼び方はないのか?」 彼女がそう詰め寄ると、うーん、そうですねえ……とモルフォンは頭をほんの少し傾げて考える。 いや、実際にはその頭で何を考えているかなど、誰にも窺い知ることはできないのだが。 そして少しだけ悩んだあと、頬に人差し指を当てて、頭を傾げたまま口を開いた。 「素早さが無駄にメノクラゲくらいあるイワークさんですか」 「そうそう、その微妙さが辛くて……ってそういう事じゃない。つーか無駄っていうな、素早さに無駄なんてないぞ」 「防御がそこそこあるけど、実はひ弱で格闘技に疎くて足元がお留守なせいで簡単に突破されることに定評のあるイワークさんですか?」 「バカにすんな! 鼠とか猫ならどうとでもなるんだぞ!」 「あの四天王?も絶賛?のもえもん?であるイワークさんですか?」 「何で疑問符だよ?! つーか最後から二つ目はいらないだろ! あたし仲間外れかよ!」 「進化させると強いけど容姿が、しかし進化させないと辛いという選択で主人を悩み殺そうとする闇のプレイヤーキラー・イワークさんですか?」 「存在自体が罠みたいに言うな! お前、お前なぁっ……!」 そこで我慢ならなくなったのか、イワークは立ち上がって彼女にずんずんと近寄り、がしりと首元の辺りを掴む。 ぎりぎりと締め上げようと、力を入れて、力を入れて―― 「う、うぅ……ちくしょう……ちくしょう……っ!」 ――入らなかった。 掴んだままの腕は下がり、彼女の濁った瞳がじわりじわりと水を帯び始めると、彼女はその場でがくりと膝をつく。 とりあえず離してくれません?汚いですから――そう言うモルフォンの言葉に、体だけが反射して、ぱっと手を離す。 そのまま両腕は、膝と合わせて地をついた。 「やっぱり、あたし役立たずかなぁ……っ? パーティのお荷物かなぁっ……!」 「まあ、戦力にはならないかもしれませんねー」 がっくりと崩れ落ちて、震えた体で声を絞り出していくイワークに、何処までもモルフォンは淡白。 寧ろ鬱陶しく思っているのではないかと勘違いしてしまうほど、その笑顔には変化がなかった。 「分かってたんだ……。マスターに拾われて旅して、なんか途中から全然あたしの攻撃が通らなくなってるし……っ! 相性良いはずの相手が妙に苦しかったり……!」 「無駄に先手取られたり、その上一撃で決められなかったりするんですよね」 「マスターが途中で仲間にしたカビゴンの方が、よっぽど直接攻撃も超能力系の攻撃も耐えられるし、攻撃力高いし! おまけに回復もできて、便利な自己強化もあって!」 「攻撃技のバリエーションも遥かに幅が広いですしねえ」 「う、ううっ……ぐすっ」 どれだけ酷い言い草をされても無視できなかったのは、そのどれもが自分が感じていた事実だったから。 自分の思い出ではなく、傷を抉り出すように自分に叩き込むそれはまさに自傷行為で、気持ちは吐き出す度に彼女の心を苛む。 さらに外から毒をのせてちくちくと刺し続ける相手がいるので、一向に止まる事はなかった。 「そんな事、いまさらだと思いますけど。生まれた時にもう決まってるんですよ、イワークさんの戦闘における大体の劣等なんて」 「ううっ……」 モルフォンにとってはそもそもそんな事は今さらの話であって、価値観の違う二人が絡み合う事はない。 ただ弱さを見せたイワークだけが、がっくりと膝をついて一方的な自傷行為に浸って苦しんでいた。 その時、扉が開く。 「おーい、イワーク――」 「ますたああぁぁぁっ!」 突っ込んだ。 扉が開いて、誰か少年が姿を現して、声を確認しているのかしていないのか、それとも感情をぶつける相手がいればどうでもいいのか。 イワークは即座に身を翻して、部屋に入ってきた少年にダイブする。 長身の女性が飛び込むように抱きつくと、少年は危うく後ろに崩れ落ちそうになりながら何とか持ちこたえる。 「ど、どうしたのさ? イワーク」 「ううっ、ますたぁ……っ! ごめん、あたし役立たずでっ……! 全然バトルの役に立たないし、無理に使われてるって分かってるし……!」 恐らくは涙で塗れているだろう顔を少年の肩に置き、ぐすぐすと声を絞り出してそう叫ぶ。 「外してくれてもいいからっ……! だからお願いマスター、嫌いにはならないでっ……!」 ありったけの彼女の思いを乗せて。 その様子に、彼女のマスターが呆気に取られていたのは一瞬だけのこと。 何が起こっているのか、何でそうなったのかは後回しにして、そのマスターはただ彼女の頭に両手を回して優しく、優しく抱き止めた。 「イワーク、僕がどうして戦ってると思うのさ。そんな事出来るわけ、ないじゃないか。……なんて事を言うんだよ」 「うう、だってっ……! ますたー、ますたぁーっ……!」 「仲間と一緒に、できるだけ大きな喜びを味わいたいからじゃないか。……手段を目的にすり替えたくないよ」 「ごめん……っ、マスター……」 「君は外さない。何があっても、外さないからね」 「うん……うん……っ!」 「ほら、涙を拭いて」 涙目のままの顔を一旦離して、少年は彼女にハンカチを手渡す。 ――彼女がそのままぐすぐすと涙を拭いている間、恐らく自分の方を睨んできていたのは間違いではないのだろう、と一部始終を見ていたモルフォンは思った。 特に言葉を添える事もなく、その睨みに花のような笑顔で返すと、彼の方から目を背けた。 「さ、行こう」 「うん……っ!」 そう言って、彼らは、扉を閉めてその場所から出て行った。 かくしてまたもや、閉鎖した空間に蛾が一匹。 出て行く時に挨拶すらなかったのは気付いていたが、彼女自身それを特に気にすることはなかった。 くすりと笑って、そのまま厳かに立ち上がる。 「戦闘能力がなくても、それが役立たずであるかどうかとはイコールになりませんよねー。受け止めてくれる人がいれば、それでいいじゃないですか」 モルフォンには興味のある話ではあったが、同時に目に映るのが痛々しい話でもあった。 恐らくあのイワークは私の事をそもそも目に留めてもいないのだから、私が彼女を気遣う理屈は一片たりともない。 「一番可哀想なのは――」 扉とは逆側の、ただ灰色の壁に近づいていくと、ちょうど一番端、入り口から見て左端の椅子の前に立つ。 その場で壁を彼女が丸めた手で三回叩くと、かちりと何かが外れる音がして、灰色の壁に四角いパネルが開いた。 無機質な電子音を何回か繰り返し、冷たいレバーを下から上へ―― 「誰でしょうね」 ――上げた。 すると、ただ塗りつぶされた灰色だったはずの壁が透けて、部屋の向こうにもう一つ、暗い部屋が現れる。 ぶん、と耳障りな音を立てながらその真っ暗な部屋の灯りがつくと、そこには。 ちょうど鏡張りのように同じ規模のような部屋に、すしづめ状態で詰め込まれた大量のもえもんが、居た。 「……こんにちは、みなさん」 普通のもえもんでは、なかった。 いや、普通の状態のもえもんでは、というべきか。 狭い部屋に閉じ込められた数十匹のもえもんは、誰もかれもが異常な状態であるのは目に見えていた。 ある者達は部屋の片隅で膝を抱えて動かない。 ある者達は寝転んだまま、死んだように動かない。 ある者達は――まるで救いを求める地獄の亡者のように、彼女達の部屋に光が灯されると共にその透明な壁に張り付いた。 いや、正確には『こちら側』の部屋に飛びついたのだろう。 ぱたぱたと羽を震わせるモルフォンを取って食わんばかりの勢いで張り付かれているその壁は、無限に注ぎ込まれてきた脂と水で薄汚れている。 地獄とそれ以外の世界を隔てる、たった一枚の壁。 「お別れに来ましたよ?」 そう言ってくすくすと笑うモルフォンの声は、向こう側の部屋には届いているかは定かではない。 ただ少なくとも『向こう側』の部屋の声は、こちらには届かない。 レバーを下げてしまえば、その鏡張りの部屋の存在には誰一人気付かずに通り過ぎるだろう。 「もえもんが一度人間の中で、人間に触れて生活してしまえば、野生に戻ってもまた同じように生活する事はできない」 彼女達が涙ともつかなくなったもので顔を汚しながら、亡者の手を近くで伸ばしている事にも気付かずに。 「出たいですか? 出たいですよねー。でも出してあげません」 部屋の奥には、扉に模した雑な絵が書き入れられており、そこにはもえもん種族の名前がいくらか書き記してあった。 カメックス、ラッタ、アーボック、プクリン、ディグダ、ニョロボン、カモネギ、ブーバー、ブースター……。 かろうじて読み取れるのはその程度で、後の名前はぐしゃぐしゃに掠れて読み取ることができない。 「だって、出てどうするんです? どうせ貴方達を受け入れてくれる人なんて、どこにもいはしませんよ。求められないし、受け入れられない」 かりかりと彼女が爪でその透明な壁を引っ掻くと、『向こう側』は何かを期待したのか、それとも一縷の望みに賭けているのか、動きが激しくなる。 最高に滑稽だ、と彼女は思った。 この境界線の様子も、それをこちら側から眺めて余裕綽々でこんな事をしている自分も。 「それに、私のお仕事の一つでもありますから。――いえ、過去形ですけど。お金はあっても腐らないんですよ? ……例え腐ったお金でも、店に持っていけばぴかぴかの新品同然」 彼女はその境界線に近づいて――はふぅ、と息を吹きかける。 それに合わせてくもりが出来ると、彼女はすいすいと指を動かして、文字を描いていく。 相変わらずの で。 「頑張ってください。死ぬわけじゃありませんし、ちゃんとご飯も出ます。せいぜい媚でも売っていたらどうです? そうしたら、誰か主人に救い上げられますよ、きっと。 ……まあ、それが貴方達にとって最適の主人とは限りませんし――見つからなければ、それはそれで楽になれますよ」 ま け い ぬ め 彼女は、レバーを上げた。 ◇ ◇ ◇ やがて部屋には、男が一人やってきた。 一人の相棒を迎えるため。 「モルフォン。待ったか?」 「それはもう。随分時間が掛かりましたねー、てっきり忘れられて何処かへ行ってしまったのかと思いましたよ」 「いや、悪い」 彼女の主はそう軽く謝罪して、頬を掻いた。 「待たせて勝手だが、早く行くぞ。パルシェンとドククラゲに席取りは任せてあるんだが、あんまり放置したくない」 「それは確かに不安ですねー。ひょっとしたら取り直しになるかもしれませんよ? 逆にしたら良かったんじゃないですか?」 「そしたらお前を迎えに来るのに時間がかかるだろう? さ、行くぞ」 「はいはーい」 言うが早いか足早に扉を開けて行く彼に続いて、彼女も席を立ってぱたぱたと扉の外へ向かう。 扉のノブに手をかけて一瞬動きを止めると、振り返って蛾はにっこりと灰色の壁に笑いかける。 誰もいないはずの部屋の、その奥の、奥の奥に向かって。 「それでは、ごきげんよう。今度は外で出会える日を、楽しみにしていますね」 扉は、閉められた。
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こことここと…あとここかな。よし、終わり。 「これで終わり。お疲れ様、お大事に。次の方ー」 この子は…あ、ここか。む、麻痺もしてるのか。じゃぁこれも、と。 「はい、おしまい。お疲れ様、お大事に。次の方ー」 この子は…あーあ、寝ちゃってるんだね。眠り粉でも食らったかな?ともかく、これつかってから、これ。 「おはよう、ご機嫌いかが?もう手当ては済んでるよ、お大事にね。はい、次の方ー」 この子は…ん? この痣…こっちにも。これもか。ん、ここのも? 何度か手当てした子だけど…手当ての度に妙な痣が増えてる…? …萌えもんバトルの痣じゃないな。ここらで見かけない萌えもんだけど、何があったんだろう。 「君、ちょっといいかな。この痣とか、これとか。これ、萌えもんバトルのじゃないよね?」 尋ねた瞬間、その萌えもんはびくりと身を縮こまらせる。 「いやね、別に怒ってる訳じゃない。けどさ、治療する立場としては、普通なら無いはずの怪我とか、気になるのさ」 「あ…いえ、これは…その…」 「言えないの?」 「……(こくり)」 「そうか。じゃあ、無理には聞かない。また来るときがあって、そのときに教えられるようだったら、教えてね」 「え…?あ、はい。えと…その…」 「ん?」 「……ありがとうございます、お兄様」 「え…いや、気にしなくていいよ(お兄様…かぁ…)。これが俺の仕事だしね。 よし、これでおしまい。お大事にね」 「…はい…」 その日俺の最後の患者だったその萌えもんを見送りつつ。 何故だか、いやな予感が拭えなかった。 「さあ、今日も地道に訓練、頑張ろうか」 「はーい」 「おー」 ハナダについて早一週間。 今日も仕事の合間を縫って二人の訓練に励む。 新たな町については萌えもんセンターに登録し、仕事の合間にリーフィアたちの訓練にでる。 肉体的に楽では決して無いが、自分が選んだ道である。吐くほどの弱音やするほどの後悔など、何処にも見当たらない。 が、別口で気がかりなことを拾うことはあるわけで。 「マスター、どうしたんですか?なんだか上の空ですけど」 「ご主人様、疲れてるならやすもっか?」 しまいには体を動かしている二人に心配される始末。 「ん?あぁ、ごめんごめん…」 「何か悩みがあったら、相談してくださいね?私達、マスターの力になりたいですから」 「リー姉ちゃんに言いにくかったらあたしでもいいからね!」 健気に気遣ってくれる、二人が可愛らしくて和みながら。 (萌えもんのことは萌えもんに聞いてみるかな…) 二人の心遣いに甘えてみることにした。 「そっか。…実はな」 仕事で時々見かける萌えもんのことを話した。 萌えもんバトルでの怪我は薬で簡単に治せる。致命的と見られるものでも医療装置ならほとんどが助けられる。 しかし、それ以外での怪我は。人の怪我と同じように、治るのに時間が掛かる。 俺の見立てでは── ──その萌えもんは、自分のトレーナーに手酷い扱いを受けている可能性があった。 「トレーナーが…自分の萌えもんに?」 「そんなこと、していいの?」 「スキンシップと言える範疇を超えてしまえば勿論アウト。 で、痣が残るような、それも前の痣が消える前から新しい痣が出来るようなレベルじゃ完璧アウトだな。 着てる白いワンピースがずるずる引きずるくらいに大きいから目立たないんだろうけど… どうにかしてトレーナーを見つけて、暴力を止めさせないと」 「そうですね。その萌えもんがかわいそうです」 「さんせーい。ところでご主人様、なんでワンピースの下の痣が分かったの?」 「服の上から薬は使えないからな。怪我の場所を見せてもらってるときに… …こほん。痣の場所は確認したが、俺の名誉に誓って治療以外のことはしていないからな」 「「ふーーーん」」 相談し、今後の方針が一つ決まったが、同時に二人の疑わしげな目線に悩まされることになった。 非番の日。 地元のトレーナーがたむろしていると言う話を聞いていた俺達は、街の北にある橋を渡り、デートスポットとしても名高い 岬を回ってみることにした。 「おー、いるいる」 ちょっとした林めいた広場に7、8人ほどがうろうろしていた。 「皆やる気たっぷりみたいだな」 「そうですね。頑張りましょうね」 「いっぱいやっつけるぞー!」 意気揚々と乗り込んでいく。見知らぬトレーナーの侵入に皆目の色が変わる。 たちまちバトルが始まった。 「お疲れ様、二人とも」 「今日はたくさん戦いましたね」 「くたびれちゃったー」 危ない場面も何度かあったが、どうにか二人でそこにいたトレーナーをあらかた撃破し。 俺達は林を抜け、ハナダの岬へと近づきつつあった。 「さぞかし素敵な眺めなんでしょうね…」 「まだ日が高いから人はほとんどいないだろうけどな。日没が見られる夕方や、良く晴れた星の見える夜は すごいらしいよ」 「いっぺん見てみたいなぁ」 そんなことを話しながら歩いていると。 「…ん?誰かいるな…」 岬には既に先客がいた。 服装を見るとキャンプボーイか。 そして、その向こうに見えるのは。 ここからでは非常に小さいが、緑の髪に赤い髪飾りのような突起、白いずるずるのワンピース。 (あの萌えもん?) 虐待を受けていると俺が判断した萌えもんだった。 そのほかにも二人、見慣れない萌えもんがいる。三人とも、少年の手持ちのようだ。 「あの子が、マスターが言っていた?」 「ああ。しばらく様子を見よう」 手近な木陰から様子を伺う。 この距離では会話までは聞こえないが… 少年が、萌えもんに怒りをぶつけているようだ。 これはますますもって怪しいと思いながら覗いていると。 俺の推察、そしていやな予感は、現実のものであると示された。 「……!!」 少年が足を振り上げ、萌えもんを蹴り飛ばしたのだ。 情け容赦なく。一瞬もためらうことなく。 彼、いや彼らにとってはいつもの事なのだろう。 「!! マスター!」 「わかってる!」 こうなれば黙ってみているわけにはいかない、その場から出た俺達は少年に向かって駆け出そうとした。 しかし、 「あら、あなたトレーナーなの?勝負してもらうわよ!」 その場でまだバトルしていなかったトレーナーに捕まってしまった。 急いでいると言っても、聞く耳持たずに萌えもんを繰り出してくる。 どうにか勝利した頃には、少年を見失ってしまっていた。 「くっ…」 「マスター、また見つけられる時が来ます。気を落とさないでください」 「そうだよ、ご主人様。次見つけたときにとっちめちゃえばいいよ!」 「…それも、そうだな。ありがとな、二人とも」 だが、あの少年を捕まえ、止めさせるのが遅れれば遅れるほど。 あの萌えもんの体の痣は、増え続けることになる。 そのことが、俺の心を苛んでいた。 その日から丁度4日後。 「さて。今日はハナダジムの公開戦だ」 「どんなジムリーダーさんなんでしょう」 「現カントージムリーダーの中で最年少、女性ジムリーダーだな。 性格としては歳相応らしいが、その実力は紛れもなくジムを率いるものだそうだ。 というわけで、ヒトカゲ。ニビのときみたいなマネは勘弁な」 「う…わ、わかってるもん」 反省はしているみたい。 これなら大丈夫だろう。 と言うことで、萌えもんセンターのすぐ横、ハナダジムへと向かった。 岩タイプ使いのタケシのジムとは大きく違い、ハナダのジムは巨大な室内プールの様相を呈していた。 普通のプールとの差異は、ところどころに頑丈な足場が置いてあるところか。 アナウンスがなり、ジムリーダーカスミが姿を現す。 「……」 なんというか、見知らぬ多くの人間の前に水着で登場ってのは、年頃の娘としてどうなんだ。 幾ら室内プールといっても自分ひとりだけ水着って、恥ずかしいんじゃないのか? 等と考えるあたり、俺も自分で思ってるほど心が若くはないらしい。 「さて、どんなバトルなのか、見せてもらうか」 ニビでも思い知らされたことだが、ジムリーダーは強い。 タケシの場合はイワークの前にイシツブテを倒せるトレーナーが少ないようだったが、カスミはそれとは違う。 ここでのルールは戦闘中に入れ替えはありらしく、ヒトデマンの様子を見てためらわずに引っ込めてくる。 ヒトデマンと交代か、あるいは倒されるかするとカスミの片腕、スターミーが現れる。 そのスターミーの強さが尋常ではない。 ほとんどが水場である地の利から、高速で水中を泳ぎまわり相手に狙いを定めさせない。 そして相手がまごついて見せる隙を確実に捉え、サイコキネシス・十万ボルト・冷凍ビーム・水の波動といった多彩な技で粉砕する。 お陰でタケシを倒したがカスミのスターミーが倒せないというトレーナーがたくさんおり、萌えもんセンターは他の都市より大忙しだ。 …あ、これで8人目。次がラストみたいだな。 「あいつは…!」 岬で見かけた、萌えもんに暴力を振るっていた少年。 「またキミ?ちょっとは成長してるんでしょうね?」 カスミのセリフを聞く限り、何度も挑戦しているらしい。 「うっせー!こんどこそバッチもぎ取ってやるから覚悟しやがれ!」 乱暴な口調で言い返し、萌えもんを繰り出す。 最初の萌えもんは、俺が手当てをしていた萌えもんではなかった。 だが、ハナダの岬で一緒にいた萌えもんだった。 「いけよ、ヒマナッツ!メガドレイン!」 ヒマナッツと呼ばれた少年の萌えもんが、開始と同時に足場を飛び移ってカスミのヒトデマンに襲い掛かる。 「ヒトデマン、水にもぐって」 だが、手馴れた様子のカスミの一言で、ヒトデマンは水中に身を躍らせ、容易く攻撃を回避する。 「いい加減、その萌えもんじゃ先制攻撃は無理だって学んだら?萌えもんがかわいそうよ」 「うっせーってんだよ!おらヒマナッツ、ぼやぼやしてねーで追っかけろ!」 少年の怒声に、慌ててヒマナッツが水に飛び込む。 しかし、どう見ても水タイプではない少年のヒマナッツはヒトデマンを追うどころか泳ぐので精一杯。 そうなればヒトデマンの敵ではない。 「ヒトデマーン、終わるまで水の波動ー」 カスミも明らかにやる気が無い。毎度の展開なのだろう。 まともに動けないヒマナッツに、ヒトデマンの放ったリング状の蒼い衝撃破が立て続けに叩き込まれ…… 手傷一つ負わせられないまま、ヒマナッツは戦闘不能に。 その後の展開も、ほとんど同じ。 次に繰り出されたブルーというらしいピンクの萌えもんもヒマナッツと同じ運命をたどり、 最後にでてきた、俺が良く手当てしたあの萌えもん───ラルトスも、テレポートで接近して念力を一度当てたに終わった。 「なんなんだ、あいつ……まるで考えてないじゃないか」 その日の試合のなかで最もひどい試合だった。 他の挑戦者は早々にスターミーを投入されたり、あるいはヒトデマンの多彩な防御技で翻弄されて敗北していた。 だが、あの少年相手にカスミが命じたのは、水にもぐれ、と水の波動を打ち続けろ、の二つのみ。 それでも最も早くに終わった。 試合終了の合図のときの少年の態度から、敗因が自分にあるだなどとは欠片も思ってはいまい。 「萌えもんのことを、まるで考えていない……」 少年に対する怒り。それと同等以上に、自分の萌えもんにあんな態度をとるトレーナーがいるという事実に。 俺は、ショックを隠せなかった。 「結局、対策らしい対策は思いつかなかったな」 「そうですね…」 分かったのは、ヒトデマンは持久戦に優れ、逆にスターミーは短期決戦を得意としていることぐらい。 公式戦にリーフィアが出られない以上、戦えるのはヒトカゲだけだが、あれでは勝てるはずが無い。 いや、リーフィアが出られたところでスターミーの冷凍ビームがある。 今の俺達には勝ち目を見出すのは難しかった。 「ともかく、どうにかして勝たなきゃ先に進めないからな。 いい案でも浮かべばいいんだけど」 「私達だけで勝てないのなら、他に野生の萌えもんを仲間に入れるしかないんじゃないですか? 幸い、そばの草むらで草萌えもんを見かけましたし」 「んー……そうなんだよなぁ」 しかし、そうしてカスミを破ったところで、その後はどうするのか。 これから先のジム戦で、勝てないからといっては都合のいい萌えもんを捕まえては戦わせ、終わったら預かりシステムに任せるのか。 そう考えると、どうしても俺には野生の萌えもんを捕まえるという選択肢は選べなかった。 「あーあ……誰かがこの子を引き取ってーって、萌えもん連れてきたらいいのに。 そしたら、ご主人様も引き取るでしょ?」 「事情によっては引き取るけどさ。そんな偶然に期待するわけにもいかないし、何よりそんなことは無いほうがいい。 自分の捕まえた、自分の萌えもんにくらい、トレーナーなら責任持って欲しいよ」 それは、まだまだ駆け出しながらもトレーナーとして、また萌えもんセンターに勤める職員としての、 俺の正直な気持ちだった。 続く あとがき もう開き直って各街に2、3話書くことにしました(爆) 冒頭から目一杯フラグ撒いてます。 これまでに書きそびれましたが、ヒロキの思考の中では萌えもんは一人二人と数え、その他の場面では一匹二匹と数えてます。 お陰でただでさえ読みにくいのがなおさら読みにくいですが、萌えもんセンターの人々は皆そんな風なものだということでご理解ください… お月見山であった事とか思いっきり省いてます。もう既にレッドとグリーンが通過した後なので、ロケット団も化石もとうに無いってことで。 あとマサキが出ません。図鑑作ってるわけじゃないし船のチケットはレッドがもらってるしでうわさすら出ませんでした。 いまいちはっちゃけるというか、お茶目なテンションが書けません。小ネタとかのような、ツッコミかイジラレが限度です、ボケが出来ません。 始めの方に撒いた設定のせいでリーフィアの出番が出にくいのはどうしようもないです。ごめんよリーフィアごめんよ。 カスミと暴力少年の口調もいまいちしっくり来ない… 設定ではカスミもこの少年も15ってことにしてます。14歳の設定(だったかな?)の気がしたけどサトシもシゲルもいない世界だし。 20過ぎのヒロキからしたら15って少年であってるよね? 冒頭の手当てのときのあの子(もうこの話の中で名前出してるけど)の「お兄様」ってのは妙な意味は全く持たせてません。 「マスター」あるいは「ご主人様」はそのときのその子に既にいるので、他に適当な呼び名を超丁寧に、としたらああなりました。 ポーカーフェイスなりにヒロキは密かにあの場で萌え萌えしてるんです。ちゃんと仕事してるあたりはプロですから。 ちびっ子萌え…はヒロキじゃなく筆者です(オイ)ヒロキは仕事上からも健全…なはず。 ごちゃごちゃ言い訳してたらあとがきまで読みにくい…ほんとすみません。 こんなダメ筆者でも続きを期待してくれるなら脳汁溢れさせるかいがあります。 お付き合いいただき、誠にありがとうございます。
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萌えもん 小説 「ERMA(エリートルーキーマスターアキヒロ)」 第1話 「ショックな出会い」前編 ナレーター(以下ナ)「これは、もう1つの太陽系、地球と完全にそっくりな もうひとつの地球の話である。」 ナ「この地球は、私達の地球と、1つだけちがう。 そう萌えもんと言う不思 議な生き物が、存在する。」 ナ「これは、ある少年の、大きな物語である。」 ?「zzz ん?朝か。 んーよく寝た。」 ?「時計は、・・・5:30か、30分早いけどねむくないな。」 ?「ちょっとげーむでもy」 母親(以下母)「アキヒロ起きたの?1階に下りなさいよ。」 アキヒロ(以下ア)「えっ母さん、なんでおきてるって気がつくの?」 母「声が大きいから。」 ア「用に筒抜けか、欠伸が・・・眠気覚ましにゲームするから6時に降りる よ。」 母「何言ってんの今降りなさい。」 ア「やだ。」 母「ミニリュウ はたくでねむけをとりなさい。」 ア「降りるよ!それだけはかんべんして。」 1階に降りた俺は、母とミニリュウの料理姿を見ながら出発の準備をしてい た。 俺はアキヒロ、今日から萌えもんトレーナーになることになった11才のどこ にでもいる少年だ。 ただ・・1つだけ違うのは父と祖父が萌えもんトレーナーでしかもチャンピョ ンというすごい一族であること。 2人とも今も旅して盆と正月に3日ずつ家かえらない。 余談だが2人の手持ち合計12匹は、すべてメスなのだが、・・・よく母もコ ガネに住む祖母も不倫くさいのに怒らないものだ。・・・イライラしてるみた いだけど・・・。 ミニリュウ(以下ミ)「アキヒロさんご飯できたよ。」 ア「わかったよ。」 彼は、母のミニリュウだ。父の2匹ハクリューの倅らしいが彼の父は今我が家 にいて今庭でバトルの練習をしている。 ア「おーい、ハクリューご飯できたぞ。」 ハクリュー(以下ハ)「わかりました坊ちゃん。今行きます。」 さて朝ご飯食べるか。そして台所に行った。」 中編に続く
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5スレ 29 作:どうも僕です ◆LX012zcBMo 5スレ 29 作 MTT 5スレ 40 5スレ 80 5スレ 127 作:200のひと 5スレ 165 作:1スレ307 5スレ 176 作:にーな 5スレ 370 作:嫁ドリル 5スレ 371 作:ストーム7 5スレ 372 作:鳥嫁 5スレ 373 作:陽光 5スレ 378 作:猫眠 5スレ 391 作:風来狐 5スレ 407 作:1スレ307 5スレ 448 作:ストーム7氏 5スレ 461 作:メッケーモサヌ初号機氏 5スレ 496 5スレ 507 作:鳥嫁 5スレ 509 作:鳥嫁 5スレ 511 作:鳥嫁 5スレ 516 作:鳥嫁 5スレ 549 作:初 5スレ 550 作:ひな 5スレ 29 作:どうも僕です ◆LX012zcBMo 「マスターマスター」 「ん?」 「あの…その、」 「なんだ。今日の晩飯はミニリュウの好きなミートスパゲティだぞ。 前から言ってるだろ、晩飯はみんなの好物をローテーションで回」 「ボク、マスターのためにもっともっと強くなりますね! 見ててください!」 「( ゚д゚)ポカーン」 「す、すいません。これは罰ゲームで、ストライクが女王様で、くじが陰謀で」 「( ゚д゚)………」 「あの、マスター? 違うんです、違うんですよ…?」 「リ、リザードン、もっかい頼む。今度はしおれてる感じで。ワンモアプリーズ……」 「え、えと……それじゃあ。 やっぱり女の子のボクじゃ無理なのかな……?」 「( ゚д゚)」 「ごめんなさいごめんなさい! 変ですよね、馬鹿なことして本当にすいま」 「もっかいだ! 今度は勝気な感じで!」 「うえぇっ? じゃ、じゃあ。 このリザードンにかかってくるなんていい度胸じゃない! ボクの力、たっぷり見せてあげるからね!」 「次は幼馴染に自信作のクッキーを渡した感じで!」 「ええっと、カメールでいいのかな。 これあげるね。ボクの自信作なんだから、全部食べなきゃ怒るよ」 「よっしゃあ次は!」 「はいぃ!」 以下あなたの妄想が続く限りエンドレス。 5スレ 29 作 MTT 「う~、萌えもん萌えもん」 今、ジャングルの奥深くを目指している僕はニビシティジムに挑戦しようとしてるごく普通の萌えもんトレーナー。 強いて違うところをあげるとするならばウツボットに興味があるってこと……。 名前は「○○○○。(自分の名前)」 そんなわけで、トキワシティにあるジャングルにやってきたのだ。 「?」 ふと見ると、木の根っこに一人の萌えもんが座っていた。 (うっほ、イイウツボット!) ……!?。 そう思っていると、突然その萌えもん(♀)は僕が見ている目の前で襟口を広げたのだ……。 その光景を見ている時間がとても長く感じた。心臓の鼓動が大きくなるのも自分でも分かっていた。 襟口を伸ばしきった頃、ウツボットは僕にこうつぶやいた。 「 や ら な い か ――」 アッー! 5スレ 40 やぁ。僕は萌えもんトレーナーのフェアっていうんだ。 え、何で包帯ぐるぐる巻きの姿なんだって? いやぁ、仲間たちに変な誤解されてしまってね。ははは、まいったよ。全治一ヵ月だって。 もっと詳しく? しょうがないなぁ。あのね…………… ―――――――――――――――――――――――― それは、ある晴れた日の事、魔法)ry げふんげふん、ある朝の事だった。 俺はコーヒーを飲んでいた。 皆もとっくに起きて、そこでくつろいでいた。一匹を除いて。 そこで、がチャと部屋の扉を開ける音。 ―あぁ、やっと起きてきたのか。おねぼうさんだな、きみは。 でも、様子がおかしい。何かもじもじして… 一応俺はおはよう、と彼女に声をかけようとした。 でも、彼女はとんでもないことを言ってくれた。 しかも、皆の前で。 「ますたー、あの……できちゃいました…。」 ぶほっとコーヒーを吹き出す俺。 皆が一斉に俺を見る。 何言っちゃってるのかな、きみは。何で顔赤らめてるのかな? 「………ぇ?何?」 「…できちゃい、ました。」嫌な予感がする。 「できたって、何が?虫歯か?それともニキビか?」 「いえ、た、た…たまごが、です…。」 ラッキーさん自分のお腹さすりながら言わないでください。 確か、先週はこいつと一緒の部屋…でも、俺は手は出していないはず…たぶん。 え?男メンバー俺だけとか疑われるんですけど? ポカーン、と口を開けたままにする俺。顔を湯気が出るほど真っ赤にして走って部屋から出る彼女。 手にもっていたカップが落ちるのと仲間の攻撃が俺に降り注ぐのは同時だった。 ―――――――――――――――――――――――― 何で引いてるのかな、君は。 それは普通萌えもんに手を出すやつはいない、と。 違うんだ、聞いてくれ。だから、えーと…ちょ、まって、行かないでくれよ、おーい! また勘違いされちゃったよ。彼女はラッキーだから、卵(無精卵)を産むのは当たり前なのに。 あっははははははははは!………死にてぇorz 5スレ 80 雪やこんこん霰やこんこん、降っても降っても…。 子供の頃に、一度は何かしらで聞いた事があるであろうこの歌。 降り積もる雪や、これから先にある行事に対する子供のワクワクがたっぷり込められた 歌であり良い唄であるとも思うワケだが。 「実際積もると、そんなありがたいもんじゃないよな」 「いいから口より手を動かす」 思わず口から出た愚痴に対して、雪かき仲間であるウインディから注意が入る。 「だってさー、もう手も耳もちべたいわ。長靴の中は雪でぐしょぐしょだわ…」 「だーめ、今の内にこの辺りやっておかないと。後が大変でしょ?」 ホラ、とこのやり取りの間にもどんどん降り積もっていくドカ雪を指し示すウインディ。 ……この間に3cmほど積もっておりました。こんちくしょう。 「ソレに、私以外皆寒いの苦手な子達じゃないの」 だから、私達が頑張らなきゃダメでしょ? とスコップを肩にかけ笑うウインディ。 「…そだね、ごめん。弱音吐いた」 冷えた体に喝を入れ、スコップに力を込め雪をどけていく。 ……そんな笑顔で言われたら、頑張るしかないじゃないか。 5スレ 127 作:200のひと 登場人物 コラッタ(以下 コ) トレーナー(以下 ト) 作者(以下 作) コ「さて、ご主人さま。きのうは節分でしたね」 ト「あぁ、昨日は柊の葉と、鰯の頭を準備したりと色々大変だった……」 コ「そのあと、豆まきして、年の数だけ豆を食べましたねぇ」 ト「みんなの年を把握するの大変だった……女の子の年を聞くなんて最低! とかいって叩かれたりしたからな……」 コ「今日は家のなかにまいた豆をかたづけないと、大変なことになりますよ?」 ト「あぁ……ネズミとか出てくるからな、掃除しないと」 コ「これが野性の私たちやピカチュウだったら……なんてなげいてる人もいるかもしれませんね」 ト「それはないだろ……流石に」 コ「ところで、作者さんは何やっていましたか?」 作「私は、恵方巻を食べてたよ」 コ「えほーまき?」 作「その年の方角、今年は南南東だったかな? その方向を向いて恵方巻を食べるとその一年は健康に過ごせるらしいよ。食べてる間は喋っちゃいけないとか…」 ト「へぇ、そういうのもあるのか」 作「カントーに広まってきたのはここ2~3年だしな……知らない人がいてもおかしくはないよ」 コ「で、作者さんは家族の方と一緒に食べたのですか?」 作「ん……まぁ、そんな感じかな?」 ト「あれ~? 作者の目が泳いでるぞ~。さては何かあったな~?」 作「え? べ、別に。な、何も……」 コ「どうようしてる……あやしいな……」 作「だ、だから別に……」 ト&コ「「さぁ、洗いざらいお話してもらい(ましょう・ますか)!!」」 作「ぎゃあぁああぁぁぁ!!!」 完 5スレ 165 作:1スレ307 「お腹すいた」 店もなければ、野生の果物もない、そんな山道で少年はお腹を押さえる。 少年のお腹からはぐぎゅるるる~と、盛大な音がしていた。 近道しようと道をそれて、見事に迷って山の中。 リュックの中には食べ物は何もなく、飢えは癒されそうにない。 そんな少年に、何かが入った器が差し出される。 「私の食べかけでよかったらわけてあげるわ。 あなたのために作ったわけじゃないんだからねっ、私が食べたかっただけなんだから」 ラプラスが赤い顔を背けて言う。 「ありがとぅ~」 少年は心底嬉しそうに器を受け取り固まった。 器の中身は、溶けかけのカキ氷。勢いよく現在進行形で溶けている。 「なにこれ?」 「カキ氷塩味」 「なんで塩?」 「唯一あった調味料だから」 「塩入りとはいえ、ただの氷じゃん! 栄養ないよ!」 この会話の間にカキ氷は溶けきって、とても冷たい塩水になった。 「私の作ったカキ氷が食べられらないっていうの?」 「せめて甘さがほしいよ!」 「一からの手作りなのよ? それくらいは我慢してもいいじゃないの」 「手作りって、そういえば水もないのにどうやって?」 「ハイドロポンプをれいとうビームで凍らせて、いわくだきで粉々にしたのよ」 どおりで氷の粒が粗かったはずだ。 「ほんとに一からの手作りかい」 少年は手の中の器をじっと見る。 やがて覚悟を決めたのか、ぐいっと一気飲み。 そこまで覚悟のいるものじゃないだろう、という突っ込みはしないでもらいたい。 「辛っ!?」 訂正しよう。覚悟の必要な飲み物だったようだ。 「あ、味の感想を言いなさいよ」 少しだけ期待の込められた声色で聞く。 「言わなくてもわかるだろ! っていうか一文字で表したよ!」 「海水よりましだったじゃない」 「海水を基準にするな」 水を確保できることがわかっただけでも儲けもの、そう考えて少年は歩き出す。 ラプラスも隣を歩く。 二人が街についたのは、この出来事から一日後のことだった。 5スレ 176 作:にーな 主人公→ト べとべたぁ→べ ふりぃざぁ→フ べ「フリーザーさんもっとたかくたかくですっ!」 フ「あ、危ないですから暴れないでくださいよぅ……」 ベ「ごしゅじんさまーっ きこえるですかーっ」 ト「聞こえてるぞー! どうだ、空は気持ちいいかー?」 ベ「風がびゅーびゅーできもちいいですよー!!」 フ「うぅ……あんまり引っ張らないでくださひ……」 ト(べとべたぁのやつはしゃいでるなー……注意しとくかー) ベ「こんどはきゅーこうかですっ ごーごーっ!」 フ「む、無茶ですよぅ……恐くてこわくて」 ベ「むむむ……じゃあ何ができるですか!?」 フ「普通に飛んでるだけではダメなんでぅか?」 ベ「詰まらないです……いいですっ自分でとぶですっ!」 <ひょいっ> フ「べとべたぁさんっ!?」 ベ「わーっ! すごいですすごいですっ!」 フ「あわわわわっ このままだと落ちちゃいますっ」 ベ「ごーしゅーじーんーさーまーっ」 フ「こ、恐いけどやらないとっ! 今助けますよぅ!」 ト「ふぅ。もどれべとべたぁ(ボールへ戻す)。そしてフリーザー! お前も目を閉じて飛ぶなっ」 フ「あぅ……すみません……」 ト「……はぁ、もっとまともなやつを仲間にしたいなー」 5スレ 370 作:嫁ドリル (じーっ) 「ん? なんだ?」 ぱしっ 「ちょ、なんだよ」 「……タバコ、だめ。体に悪い」 たたたっ 「?? なんだアイツ、いつもは何も言わないくせに」 「…マスターのタバコ」 「……捨てる前に、ちょっとだけ」 「……」 「けほっ、けほっ」 「うぅ…」 5スレ 371 作:ストーム7 「…ふぅ。これで3連勝ですよ、マスター?」 「いや、お前が強すぎるんだよ。シャワーズ、お前意外とゲーマーだったんだな…」 「萌えもんの反応速度をなめすぎです、マスターは」 「なめてはいないんだけどな…というか、人間と萌えもんじゃ能力に差があり過ぎるだろ? 多少手加減してくれてもよくないか?」 「だ、だめですよ!マスターが勝ったら罰ゲームになっちゃうじゃないですか!」 「いや、それは俺も同じ条件なんだが」 「…だって、だって…罰ゲームの次の日、私が立ち上がれないくらいマスターが…」 「あー…それは俺が悪かった。 で?お前は俺にどんな罰ゲームを申し渡す気だ?」 「…うーん…じゃあ……ぇと、して…」 「ん、なんだって?」 「で、でぇと、してください…」 「…いや、別にいいけどそれは罰ゲームって言わなくないか?」 やぁ。ようこそ、ssスレへ。この小ネタはサービスだから、 まずは読んで落ち着いて欲しい。 うん、『ss書き』なんだ。すまない。 ssスレだしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 けれど、君はこの小ネタや他の人のssを見たとき、 言葉では言い表せない『創作意欲』みたいなものを感じたと思う。 ssを書くこのスレで、そう言う気持ちを忘れないで欲しい そう思ってこの小ネタを書いたんだ。 それじゃ、ssを書こうか。 5スレ 372 作:鳥嫁 「――ただいま」 「おかえりなさい、マスター」 久々の帰宅にも驚かず、ピジョットはいつもと変わらぬ態度で俺を出迎えた。 あまりに平然としているから、一瞬滅茶苦茶怒ってるのかと身構えたが、そういうわけではないらしい。 あくまでも冷静に、ただ主の帰宅を出迎えただけ。 ピジョットは、そういう認識のようだった。 「もうちょっと、大げさなリアクションがあってもいいんじゃないかな?」 苦笑しながら、小さな不平をぽろりと漏らす。 お門違いは承知だが、なにせ数ヶ月ぶりの再会なのだ。 なんというか、少しくらい感動的なシーンがあったって罰は当たるまいと思う。 「大げさ、ですか?」 ころん、と首をかしげるピジョット。 「マスターが帰ってくるのは当たり前のことなのに、大げさに反応してたら疲れちゃいますよ?」 さも当然、といった様子のその答えに、俺は再び苦笑する。 そうじゃないよ、と頭をぐりぐり撫で回し、勝手知ったる久しき我が家をずんずん奥へと進んでいく。 「前みたいに毎日帰ってこれるころならいいけど、今日みたいに何ヶ月ぶりかに帰ってきたときくらい、大げさに喜んでくれたっていいんじゃないってこと」 先行く僕の言葉を聞き、背後でピジョットがああ、と得心がいったとでもいいたげな声をあげる。 「つまり、久しぶりに会ったんだから『お帰りなさいますたー、寂しかったです~!』とか『お帰りなさいませご主人様、ご飯ですか?お風呂ですか?それとも……』とか言って欲しいってことですね?」 「……そこまでは、言わないけどね」 三度目の苦笑いを浮かべてやんわりと否定をすると、言ってほしいくせに、とピジョットは意地悪く笑う。 僕をからかうためにわずかな隙も見逃さない彼女の『鋭い眼』は健在のようだった。 やれやれ、と肩をすくめてリビングのソファにどっと座り込む。 久しぶりの感触に思わずため息を漏らした、そのとき。 ぽすん という音と共に、僕の膝の上に暖かくて柔らかい何かが降ってきた。 「……ピジョット?」 「なんですか?」 僕の呼びかけに、上目遣いで僕を見上げながら、ピジョットが応じる。 その表情に一瞬心が揺らいだけれど、ぐっと抑えて、問いかける。 「――なんで、僕の上に座るのかな?」 「あら、決まってるじゃないですか」 にっこりと、膝の上で満面の笑みを浮かべながら、嬉しそうにピジョットは答えた。 「――大好きなマスターに、めいっぱい甘えるためですよ」 そう言って、嬉しそうに笑うピジョットを、僕は無言で、抱きしめた。 5スレ 373 作:陽光 「初めまして って大切だよな」 「……うん。そうね」 「何事もファーストインパクト。出会いは最初の対応で人となりがわかっちまう」 「……うー」 「なーに口篭ってるのかなメガニウム(ニヤニヤ」 「だ、だって私の最初は……っ」 「じーっと睨みつけられて『誰あなた。私のマスター? 最悪』だったっけなぁー」 「うーっ!うーっ!」 「いてえ!いてえっ 叩くなよ!」 「意地悪な事言うのが悪いのよッ」 「だが最初の対応が悪くてもだな 話す度……一緒に居る時間と共に本質が解る事だってある 確かに最初は大事だが最初だけでその人の全てを決め付けるなんて事はしちゃダメだ」 「う、うん……」 「俺達の最初の頃はいい思い出として残して置こうじゃないか。 今はお前の本質もじゅーぶんに見抜けてるしな 本当のお前の心が」 「どうしてそう言う恥ずかしい事次々に言えるのよ わ、私が恥ずかしくなるじゃない……」 5スレ 378 作:猫眠 「…えー、本日はお日柄もよく……」 「何寝ぼけてるんですか、マスター」 「‥ん? あー、何がだ? エーフィ?」 「ダメですね、何か色々と」 このいかにも俺の事を世話しているように見えるのはエーフィ。 俺の最高のパートナーであり、決して世話役ではない。 「さて、もう一眠りしてこようかな」 「はぁ、最初からこれじゃ先が思いやられますよ」 「大丈夫だって……多分」 「もう、仕方ありませんね」 「サイコキネシス!!」 エーフィが念力で浮かせたものは辞書だった。 「痛っ!!」 辞書が脳天に直撃した事によって意識が飛びそうになり、頭がクラクラした。 「目、覚めました?」 「覚めたけどさ! もっと他に色々やり方があるだろ!?」 「まあまあ、いいじゃないですか。結果オーライです」 「どこが!?」 そんな感じで一日が始まる。毎日こんな事をしてる、という訳じゃないが これはこれで面白い。何より、エーフィとこうして一緒に居られる事が幸せだと思う。 でも今は「ありがとう」の代わりに、この言葉を。 「おはよう、エーフィ」 「遅すぎです。……おはようございます、マスター」 5スレ 391 作:風来狐 キュウコン(以下キ)「マスターのばか!もう知らない!」 マスター(以下マ)「油揚げ勝手に食べたからって怒るなよw」 キ「マスターが悪いのよ!」 マ「じゃあ、俺の事 嫌 い ?」 キ「うっ…別に嫌いなんて言ってなんか…」 マ「もう知らないってことは嫌いって事じゃないのか?」 キ「うぅ………」 マ「それとも…俺の事が…やっぱり…」 キ「す…す…好きなんかじゃ…」 マ「あぁ好きじゃないのか悲しいなー」 キ「嘘よ嘘!嫌いの逆よ!」 マ「ん?分からないなぁw」 キ「だから、す…す…す…」 マ「俺に聞こえるように言ってよ、嫌いじゃないんだろ?(ニヤリ)」 キ「マスターの意地悪!変態!鬼畜!」 マ「うぅっ!そんなこと言われたら『す』で始まって『き』で終わる二文字の魔法の言葉を聞かないと死んでしまう!」 キ「す…すき…」 マ「あれれ聞こえないなーww」 キ「す、私はマスターが…マスターが…」 マ「マスターが?」 キ「す、す、好き!!」 マ「もう一度」 キ「好き!」 マ「うはw冗談を本気にしてやんのwwwもう一度言ってくれwwwwww」 キ「なっ!!………マスターなんか……マスターなんか本当に大っっっっっ嫌いなんだからーーー!!」 マ「うはw…って…ちょ、分かったからかえんほうしゃは止めて下さいマジで死にますからお願いします」 キ「燃え尽きろーーー!!」 マ「ウボァー」 キ「マスターなんか全然好きなんかじゃないんだからねっ!」 マ「ツンデレ乙」 キ「かえんほうしゃ二発目」 マ「ぐふっ、キュウコン…俺も好きだ…ぜ…」バタッ キ「///////」 5スレ 407 作:1スレ307 「元に戻しなさい」 「無理よ、一度変えたものを戻すのは不可能」 「どうして変えたりしたの?」 「好奇心に負けてつい」 女の子トレーナーとピクシーが向かい合い話し合っている。 「とても気に入っていたのに。 ほかのものならいざ知らず、よりによってなぜあれをっ!」 「ほかの消すと支障が出るでしょ? だからよ。 それに似たようなものだからいいじゃない」 「それはそうだけどっ」 失ったものの大きさにうなだれる女の子。 二人の足元には技マシンが一個落ちている。 すでに使われていて、いまはただのゴミとなっている。 その技マシンにはゆうわくと書かれたシールが貼られている。 「メロメロ使うときの仕草が可愛かったのにー!」 「ゆうわくの仕草だって似たようなものよ、きっと」 「それは見てみないとわからないわ。 さあカモーン!」 つまりお気に入りの仕草だったメロメロを消してゆうわくを覚えただけの話。 やれやれと溜息をついて、覚えたてのゆうわくを使う。 ピクシーの使ったゆうわくに、萌えもんでもないのに、同性なのに効果抜群に効いている女の子。 顔を赤らめてサムズアップ。 わりといつものやりとりだった。 5スレ 448 作:ストーム7氏 梅雨の中休み、ある日のトキワジムにて。 『スネェーク!』 「…ッ!………ッ!!」 「…マスター、シャワーズ何しとるん?」 「ああ、昨日買ったゲームだな。…どうやら相当欲しかったらしくてな… 最近いろいろな方法でアピールしてきてたしな。家事を凄い勢いでこなしたり、 チラシを目につくところに置いたり、時々上目づかいで見つめてきたり――」 「他には?」 「ああ、珍しいことに夜中に忍び込んで襲いかかってきたな。 さすがに捕まえて押し倒して何のつもりか聞きだしたが――結果はこう言う事だ。 普段わがままなんてあんまり言わないし、たまにはいいだろ…俺も欲しかったし」 「ふむ、まさか本気で実行するとは…冗談のつもりで言ったんだけどね。 『マスターを籠絡すれば簡単に手に入る』と」 「「お前の仕業かよ(かい)っ!」」 - METAL GEAR SHOWERS 4 がんずおぶぱとりおっと - 5スレ 461 作:メッケーモサヌ初号機氏 「ジュゴンと」「チルタリスの」 「「なんでもラジオ~」」 ひょうこ「前回の放送から、ずいぶん離れてしまいましたこのラジオ。司会者ジュゴンのひょうここと」 りゅうこ「梅雨に入ってちょっと憂鬱な気分の司会者チルタリスのりゅうこで送りします」 ひょうこ「やっと第7回目を放送する事が出来ました。」 りゅうこ「ずいぶんと、前回よりも時間かかりましたね」 ひょうこ「なんか大人の事情で放送が先送りになってたそうで、このまま打ち切りと噂もしてました。」 りゅうこ「打ち切りにならなくてよかった。」 ひょうこ「とにもかくにも、ラジオも7回。このまま10回目まで続けるだ~~」 りゅうこ「その事についてなんかスタッフから放送の最後にお知らせがあるそうです。」 ひょうこ「ラジオ放送終了のお知らせですね。」 りゅうこ「違うと思うわよ」 ひょうこ「それよりもあのコーナーはじめるよ~」 「「視聴者のはがきコーナー」」 りゅうこ「本日最初のはがきを読みます」 ひょうこ「はい、読み上げます。ラジオネームO博士さんからのおはがき。」 りゅうこ「ん?聞いた事のあるラジオネームね。」 ひょうこ「ひょうこさんりゅうこさんこんばんは。わしの孫や孫の幼馴染にわしの研究である 図鑑の完成をお願いしていて、つい先日その図鑑を見せてもらってのー、気になる 項目があったんで本人に聞く為にはがきを送ったんじゃ。 図鑑ではジュゴンの説明にはいてないっと説明されていたんじゃが本当か? との事です。私に対する質問ですね、答えはずばりはいてモガムガグガグムム」 りゅうこ「はい。この質問は答えなくていいわよ~。そもそもだれよこんなはがきを最初に 入れたのは、これ絶対打ち切る前に放送中止になるわよ。これは無かった事にして 最初からはじめるわよ。」 ひょうこ「ぷは~……だから私ははいてモガモガ~」 りゅうこ「もう、しゃべらなくていいわよ~……ゴホン、さて最初のはがきにいきましょう ………あれ?一通も無い?………え?なにはがきはさっき破いてゴミ箱に捨てて 無かった事にしたあれ一枚だけ? ちょっちょっと、どうするのよもうこのままもう終わりにさせるって? あ~はいはい、わかりました。本日のラジオ放送はもう終わりの時間になってしまいました。 はがきコーナーでは視聴者の方々からラジオの意見や質問、私たちに聞きたいこと 悩み相談と色々受け付けています。次回放送まではがきは受け付けていますどしどし送って ください。さて最後にスタッフからのお知らせはラジオ放送が十回目を達成した時、 ゲストを呼ぶ事が決定したみたいです。栄えある最初のゲストは未定。大丈夫なのこれ? それも視聴者に決めてもらうって?……そういうことで出して欲しいゲストも募集します。 (呼ぶ前に打ち切りにならなければいいけど)そんなこんなでお別れの時間です。 このラジオは司会者チルタリスのりゅうこと」 ひょうこ「……………」 りゅうこ「ひょうこ?………気絶してる、一体誰がこんなひどい事を……… あ、それではまた次回に会いましょう。バイバイ」 5スレ 496 僕はその時まだ無知で馬鹿なマスターだった 旅の途中に迷い込んだ森で伝説のもえもんと遭遇したりと 変に天狗になっていた覚えがあった… そして僕はパートナーのヒトカゲを死なせてしまった・・・ その時代はまだ医療技術ももえもんの研究も進んでなかった そして僕は決心したのだったこんな風に病気や寿命で死んだもえもんを見て 悲しむ人は見たくないと僕は旅をやめて勉強を始めた一生懸命に勉強をした そしてタマムシ大学を卒業しもえもんの研究を始めたそして気づけばもえもん研究の第一人者 ユキナリ博士と呼ばれたそしてもえもんのこともだいぶ分かり 病気などの治療法方もたくさん見つけたその時には自分はもうジジイになっていた そのために孫と孫の友人にもえもん図鑑を任せた今思えば孫の友人は迷い込んだ森で出会った 少年と似ていたなと・・・ 5スレ 507 作:鳥嫁 がんばれ!やきとりさん! 第一回 命名編 マスター「ねんがんの もえもんを ゲット したぞ!」 ポッポ「捕まってしまいました」 マスター「これからよろしくね、ポッポ」 ポッポ「よろしくなのです。 ……ところで、もしよければニックネームなどつけてくださいませんか? そうすれば他のポッポと間違われることもないでしょうし」 マスター「なるほど、それもそうだねー。 んー、じゃあ……」 ポッポ「わくわく」 マスター「や き と り で」 やきとり「な、なんだってー!」 いきなりとんでもニックネームをつけられてしまったポッポ改めやきとりさん! はたしてこれから先うまくやっていけるのか!? がんばれ!やきとりさん! 5スレ 509 作:鳥嫁 がんばれ!やきとりさん! 第二回 疑惑編 マスター「さて、ニックネームも無事決まったし」 やきとり「確定ですか……」 マスター「とりあえず旅に出ようと思うんだ」 やきとり「おお、萌えもんマスターを目指すのですね」 マスター「いや」 やきとり「?」 マスター「まだ見ぬしょく……鳥萌えもんを探そうと思う」 やきとり「今“食材”って言いませんでした?」 駄目だこのマスター……早くなんとかしないと。 はたして彼女は新たなる犠牲者が生まれるのを防げるのだろうか? がんばれ!やきとりさん! 5スレ 511 作:鳥嫁 がんばれ!やきとりさん! 第三回 露見編 マスター「そんなわけで鳥萌えもんを探している僕はホイホイ草むらに入っちゃったわけだけども」 やきとり「まぁ私の体力にも余裕ありますから構わないんですけど……」 ガサッ やきとり「あ! マスター、コラッタですよ! ゲットしましょう!」 マスター「んー……いや、いいよ」 やきとり「え? なんで……って、鳥萌えもんじゃないからですか?」 マスター「いや、ネズミって実は病原菌いっぱい持ってるから食べると危ないんだよ」 やきとり「ギャグですよね? ギャグなんですよねそうですよねそうだと言え!」 そうこう言ってる間にコラッタは怯えて逃げ出した!賢いぞコラッタ! しかしやきとりさんに身の危険が差し迫ったようにしか思えない! がんばれ!やきとりさん! 5スレ 516 作:鳥嫁 がんばれ!やきとりさん! 第四回 新たなる犠牲者編 マスター「なぜかやきとりさんに凄く怒られました」 やきとり「なぜ怒られたか理解できないあなたに私は恐怖を感じます」 マスター「でも新しい仲間が増えたよ!」 オニスズメ「よろしくねー」 やきとり「いつの間に……こちらこそよろしく」 マスター「というわけで、ニックネームを考えたんだけど」 やきとり「!」 オニスズメ「ホント? 何々どんなの?」 マスター「て ば さ き で」 てばさき「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」 やきとり「やっぱり……」 これはわざとか、それとも素なのか!? とにもかくにも新たな仲間が加わった! てばさきさんと力を合わせてがんばれ!やきとりさん! 5スレ 549 作:初 「ジュゴンと」「チルタリスの」 「「なんでもラジオ~」」 ひょうこ「さてさて、今回も前回よりもかなり間が開きました。」 りゅうこ「そうね、どうしてこうも間が開くのかしら」 ひょうこ「大人の事情とのこと」 りゅうこ「一体何の事情があるのか私たちにも教えて欲しいわよ」 ひょうこ「あ~、なんでも重大発表があるかないとか」 りゅうこ「それが、今回の大人の事情なのかしら?」 ひょうこ「え~っと、そうみたいですねあとなんかカンペに自己紹介サッサとしろって指示が」 りゅうこ「良いじゃないですか。もうこのラジオだってほとんど聞いている人なんていないのは前回のはがきコーナーで判ってるんだから、それとカンペとかいわない。」 ひょうこ「ラジオ放送終了のお知らせですね。」 りゅうこ「案外、大人の事情も其処から来てそうねそれはさておきこの何でもラジオは司会者チルタリスのりゅうこと」 ひょうこ「同じく司会者ジュゴンのひょうこが送りしました。」 りゅうこ「終わってる、終わってるわよひょうこ」 ひょうこ「え~、だってこれから私たち何するの~このまま終わってもいいじゃない」 りゅうこ「そういうわけにもいかないわよ、それに手元の原稿にはお知らせ前にネタをしなさいとの事。」 ひょうこ「えぇ~、ネタって言っても何もないよ~だって、作者がネタがないからこのラジオもずっと間が開いてたんじゃない」 りゅうこ「ちょ、いきなりなに言ってるのそんなメメタ発言」 ひょうこ「もうこの際だからぶっちゃけるのよ~」 りゅうこ「ぶっちゃけないでよ、これラジオよそんな発言したらこれどうなっちゃうのよ」 ひょうこ「ぶー、それじゃぁ、りゅうこちゃんの恥かしい体験談をぐふぅ」 りゅうこ「もー何を言ってるのかな~ひょうこちゃんは~」 ひょうこ「げほげほ、ふ、腹筋に大ダメージ……ひどいようりゅうこちゃん」 りゅうこ「ひょうこが変な事をいうからよ」 ひょうこ「だって、だってさー何話したらいいのよ!」 りゅうこ「逆切れ、それに話なんてなんだって良いんだよ」 ひょうこ「だったら、恥かしい体験談でもいいじゃないか。」 りゅうこ「だからそれは私が許さないわよ、そんなにしたいなら自分の体験談にしなさい」 ひょうこ「え~、わかった。この前ね、部屋で寝てたらね私のマスターが部屋に入ってきて」 りょうこ「待て待て待て待て待て、ひょうこまさかあることないこというつもりじゃないでしょうね」 ひょうこ「あることないことって?」 りゅうこ「たとえば、○○○を○○○○したり○○○を○○○に○○したりって何でスッタフの皆は慌ててるよ」 ひょうこ「それはりゅうこちゃんが公共の電波で禁止用語を連発したから」 りゅうこ「……………い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 ひょうこ「これで、スタッフの要望ばっちしね♪ そんなこんなで今日のラジオも終わりが近づいてきました。 ここから重大発表です。本日を持ってこのジュゴンとチルタリスのなんでもラジオは終わりお迎えます」 りょうこ「ちょっと待ちなさい。そんな発表をさらっと言わないでよ」 ひょうこ「あれ、もう復活したのりゅうこちゃん。」 りょうこ「まだ、へんこでますよ。それよりも終わるって……なになに、プロデューサーが変わるからそれによってこのラジオも変わるため 今いるスタッフおよび司会者も変更になるっと。」 ひょうこ「やったね、これでもうりゅうこちゃんが恥かしい思いしなくてすむね」 りょうこ「誰のせいよ誰の」 ひょうこ「気にしない気にしない、それよりも新スタッフとか新司会者とかにがんばってもらうように何か送ろう」 りゅうこ「それはいいわね、何送りましょうか」 ひょうこ「ん~、蕎麦とか?」 りょうこ「なんで蕎麦!」 ひょうこ「えっと、挨拶よかよろしくとかの意味で」 りゅうこ「引越しの挨拶じゃないんだから蕎麦おくるとか意味が分からないわよ」 ひょうこ「え?面白いから送っちゃおう」 りゅうこ「ちょっと待ってよスタッフそれはいくらなんでもってもう終わりの曲がいいの、こんな終わり方でいいの?」 ひょうこ「私たちならではの終わり方だね」 りゅうこ「もう知らないんだから」 ひょうこ「それでは、本日のなんでもラジオは司会者ジュゴンのひょうこと」 りゅうこ「もう何も言わないわよ、同じく司会者チルタリスのりゅうこが」 「「送りしました。お疲れです。」」 5スレ 550 作:ひな テニア「テニアと!」フェレア「フェレアの!」 「「萌えもん!何でもラジオっ!!」」 ~♪(軽快なメロディーが流れる。そのあとに続くように「目指せ萌えもんマスター」が流れる) テニア「はい、始まりました『萌えもん何でもラジオ』!パーソナリティーは私サンドパンことテニアとっ!」 フェレア「オオタチこと、フェレアがお送りするわ。」 テニア「えー、このラジオは私とフェレアさんの2人で各地のトレーナーさんをゲストに呼んで話を聞いたりだとか!」 フェレア「皆さんの質問にお答えしたりする……まぁふっつーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーのラジオね。」 テニア「普通言わないでくださいっ!私たちで盛り上げていきましょう!」 フェレア「言われてもねぇ。初回だとやりづらいわよ。」 テニア「まぁ気持ちはわかりますけどね。私だってムリしてテンション上げてますよ。」 フェレア「そりゃそうよねぇ。」 ~♪(BGM変更、トキワシティの音楽) テニア「で、今回から始まったこのラジオなんですが。」 フェレア「ん?何かあるの?」 テニア「前番組が存在してましてですね。」 フェレア「へー、そうなの?」 テニア「フェレアさん興味なさすぎですよね……」 フェレア「ふぇー、ふぉんにゃふぉふぉ(モグモグ)にゃひわよ。(モグモグ)」 テニア「食べながら話さないでください!っていうか収録中に物を食べるな!」 フェレア「いいじゃいのよー、ぶーぶー。」 テニア「だんだんキャラ変わってってるじゃないですか!」 フェレア「プンプンっ☆」 テニア「星つかうようなキャラでもないでしょ!」 フェレア「ふぇ☆れあ」 テニア「意味わかんないしっ!……もういいですよ、勝手に進めますよ。」 フェレア「よろしくー(ニコニコ)」 テニア「どこまでだっけ?ああ、前番組があったってとこだっけ?」 フェレア「そうよー(ずずず)」 テニア「だれですか、この人に蕎麦とってあげた人!」 フェレア「ああ、(ずず)前の(ずずず)パーソナリティーの人たちからの(ずずずず)プレゼントよ。 あとはやくー(ずずず)しないと(ずずず)時間(ずず)ないわよ?(ずずず)」 テニア「…ホントもういいです。前番組が打ち切りってかプロデューサーさんが代わったんでしたっけ?」 フェレア「ごちそうさま。そうね、それでそのプロデューサーの意向で私たちになったのよね。」 テニア「そうですそうです。フェレアさん普通にできるじゃないですか。」 フェレア「あら、できないんじゃないのよ?」 テニア「?ならなんだったんですか?」 フェレア「やらないのよ!!」 テニア「そこはちゃんとやってくださいよ!」 ~♪(再び「目指せ萌えもんマスター」が流れる) テニア「っともうこんな時間ですか。」 フェレア「時が経つのは早いものなのよ。うん、うん。」 テニア「フェレアさんは食べてばっかだったじゃないですかぁ。」 フェレア「あら、食べてばっかじゃないわよ?」 テニア「ならなんなんですか?」 フェレア「働いてたわよ、クリップボード用意したり。」 テニア「……ラジオですよ、これ?」 フェレア「………………………」 テニア「これラジオですからね?!無言はわかりづらいからやめてください!」 フェレア「…まぁいいわよ。とりあえずドンよ!」 テニア「見えてるのは私たちとスタッフだけですけどね…」 フェレア「第2回に向けての募集要項!」 テニア「えーと…、感想やご不満の点、何かやってほしいコーナーなんかを書いたお葉書きの募集ですね。」 フェレア「お葉書きはスレでもいいしチャットに直談判しにきてもいいわ!」 テニア「とにかく作者に伝わればオールオッケー!」 フェレア「あとはゲストの募集ね!」 テニア「こっちも随時募集中ですっ!」 フェレア「さらにラジオ名も募集します!」 テニア「心機一転ですからね!なにか言い名前がほしいですね!」 フェレア「それではまた次回まで!お相手は私、オオタチのフェレスと!」 テニア「サンドパンのテニアでしたっ!」 フェレア・テニア「「シーユー!!」」
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旅にでて一週間ほどたった。 普通に進めば、セキチクについててもいいころだ。 だけど、俺はまだ12番道路をいったりきたりしている。 12番道路は釣りの名所と言われ、水萌えもんを仲間にするのにはもってこいの場所だ。 最初は船で行こうとクチバに向かったのだが、グレンへの船は出てないと言われ、それからずっとここで釣りをしているわけだ。 「……釣れん」 《きょうもつれないの?》 「ああ、今日も駄目そうだ」 さすがにこの会話も慣れてきた。できたらしゃべってもらいたいところだが。 それにしても釣れない。 あのクチバの釣り親父に騙されたか。何もないよりましだが。 ……釣れねぇ。釣りは忍耐力だって誰かが言ってたな。 さすがにキレそうだ。 何か向こうの方が騒がしいな。バトルでもしてんのかな? 「見に行ってみるか?」 カラカラはうなずく。 「んじゃ、いくか」 俺たちはその人だかりの方に向かっていった。 人だかりはやっぱりバトルだった。 話を聞くと、最近毎日ここでバトルをしているらしい。しかも、毎日同じような結果だとか。 片方はスターミー。もう片方は…見たことない萌えもんだな。 水タイプみたいだけど、十万ボルトとか電気タイプの技を使えるのか。 でもスターミーに当ってないんだよなぁ。 全部‘かげぶんしん’でかわされてるんだよな。 当ればいいとこいくと思うんだけど…。あ、倒れた。 「そこまで!スターミーの勝ち!」 審判をやってた人が叫ぶ。 「今日も同じだったか」「でも惜しかったわよねぇ」 人々が感想を言いながら立ち去っていく。 「今日も俺の勝ちだったな。ずっと同じ戦い方じゃいつまでも勝てないぜ。じゃあな!」 そう言って駆け出していくスターミーのトレーナー。あっちはクチバだから萌えもんセンターにでもいくのだろうか。 俺もその場を離れようとしたとき、急にものすごい怒声が聞こえた。 「お前のせいで今日も負けたじゃねえかよ!!お前なんかもういらねえ!!そのままくたばっちまえ!!」 瀕死の萌えもんに怒鳴りつけるトレーナー。萌えもんはぐったりしてほとんど聞こえていないだろう。 しばらくしてその場を去ろうとするトレーナー。 「置いてっていいのか?」 俺はそのトレーナーに聞いた。 「いいんだよ!あんな弱いやつ!」 予想通りの答えだった。目を見ても嘘なんかついてない事がわかる。 「じゃああの娘引き取っていいか?」 「勝手にしろよ!ほらよ!そんな弱いや…」 モンスターボールを渡される。それと同時にその萌えもんのもとに走る。何か言っているが気にしない。 萌えもんをボールの中にいれ、また走る。 近くのセンターまで全力で走る。 「…どうですか?」 「大丈夫ですよ。体の方はすっかり元気になりました」 ほっ、と肩をなでおろす。 「でも心の方は……」 「大丈夫です。それはこちらでなんとかしますよ」 そういってから萌えもんのとこまで案内してもらう。 「ところで、そろそろ頭から降りてくれないか?」 走るときに乗せたのが気に入ったのか、ずっとそのままだったカラカラに話しかける。 《やだ》 あっさりと却下される。 (あたし、なんでこんなところに?) 気がついたら、ベッドの上にいた。 混乱している頭の中を必死に整理する。 (えっと、バトルに負けて、起き上がれなくなって、それから……) だめだ、その後が思い出せない。 (あれ、そういえばご主人様はどこ?) そう思い、体を起こす。 すると、センターの人と知らない人が部屋にはいってきた。 「よう、起きたか」 知らない人に話しかけられる。 「私のご主人様はどこ?」 私はその人に問いかけた。 「私のご主人様はどこ?」 まあ、当然の質問だよな。 さてどうしたものか。 「まあちょっと待て、その前におまえの名前は?」 「えっ?ランターン…」 「オッケー、じゃあランターン、この辺じゃあ見かけないけど七島辺りからきたのか?」 「前はジョウトにいたの」 それから何回か質問を繰り返す。こっちのことも教えながら。 「じゃあ本題に入るか。なんでここにいるか…はわかんないよな。ここで目が覚める前のこと覚えてるか?」 「えっと、バトルに負けて、起き上がれなくなって、それから……」 だめだ。やっぱり思い出せない。 でもこの人どこかであった気がする……。それも最近の気が…。 「それからが思い出せないの」 「そっか、思い出したら教えてくれ。あとご主人様探しに行こうとするなよ。今日一日はここにいろ。」 そう言って、その人は部屋から立ち去ろうとする。 その人の頭に乗ってた萌えもんがこっちにくる。手に持ってるメモ帳を見せる。 《からだだいじょうぶ?》 そう書かれている。この娘しゃべれないのかな? 私は「大丈夫だよ」と答えた。 急にカラカラが頭から飛び降りる。 ランターンと話がしたいのかな? 「ここにいるか?」 カラカラに訊ねる。 《うん》 ずいぶん返事早いな。 「じゃ、逃げないように見張っとけよ」 そう言って部屋からでる。 「どうなんですか?」 ジョーイさんに訊ねられる。 「たぶん、覚えてますよ。何があったかは」 「えっ!?」 「あれは多分思い出せないんじゃなくて、思いだしたくないんだと思います」 「そんなことあるんですか!?」 「人間でもあるじゃないですか。昔虐待を受けてて…ってやつ。それとおんなじですよ、一時的なものですけど」 絶句するジョーイさん。そりゃそうだ。 はっきり言って俺はかなりキレている。本当なら今すぐにでもあのトレーナーをぶん殴りたい。 でもその前にやるべきことがある。殴るのはそれからだ。 「あの…」 その場を去ろうとしたときジョーイさんにたずねられる。 「何でそこまでわかるんですか?あのランターンのこと」 「昔、似たような症状の子にあったことがあるんですよ。だからそういう方向の勉強もしてたんですよ」 「なるほどそれで…」 「じゃあ、あいつらにジュースでも買ってきますね」 「おーい、ジュース買ってき…ってなんだよ」 部屋に入るとベッド上で眠る二人の姿。 しょうがないか、話の続きは明日にしよう。 俺は二人に布団をかけて、部屋のソファーで眠った。 ~続く~
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カスタムはキャラクターを作成して戦わせるモードです。 シンプル(カスタム) デュエル(カスタム) タッグ(カスタム) コロシアム(カスタム) シンプル(カスタム) シンプルは、特別なルールは設けません。 renkei2もしくはrenkei3のキャラクター作成法に従ってキャラクターを作り、勝負します。 注意点 アビリティ「準備」を修得している場合は、山札からカードを引いて解決します。 デュエル(カスタム) デュエルは、より駆け引きを重視した一対一の戦闘です。 上級ルールを全て導入した上での戦闘を行います。 詳しくは上級ルールを参照して下さい。 renkei2における上級ルール 上級魔法 エンハンス 熟練戦闘 鍛冶 renkei3における上級ルール なし タッグ(カスタム) タッグは多人数でプレイするモードです。 プレイヤーが偶数人の場合は二つのパーティに分けて下さい。 プレイヤーが奇数人の場合はハンデをつけます。多人数側のパーティは最大スタミナ値を5に減少させて下さい。 なお、この最大スタミナ値修正は通常のルールとは異なり、時間による回復は出来ません。 コロシアム(カスタム) コロシアムモードは、キャラクターを3体作成して、3対3で戦います。 以下の点で、戦闘ルールがrenkeiとは異なります。 3キャラクターを前列後列任意の列に配置する。 スタミナは3キャラクター共有 スタミナの合計は9 誰か1キャラクターがチャージを宣言した場合、スタミナが全回復する。 MPも3キャラクター共有 死亡したキャラクターはゴーストにしても良いし、しなくても良い。 ゴースト化を選んだ場合、毎ターン、チェインの踏み台にするためのスタミナが必要になる。